ベラジョンカジノで利益が出たら注意しなければならないのが税金です。海外サービスのオンラインカジノでも、収入を得たら確定申告の義務が発生します。
しかしベラジョンカジノは、その利益の明細である『支払調書』を発行しないとあります。これではベラジョンカジノでどのくらいの利益を得たのか、正確にわからないかもしれません。
そこで確定申告をするために、どのように対処すればよいのかを詳しく解説します。
ベラジョンカジノから支払調書をもらうには?
オンラインカジノで利益が出れば、その額にもよりますが確定申告が必要になります。
そこで必要になるのが収入明細である『支払調書』なのですが、次項にあるとおりベラジョンカジノから支払調書は発行してもらえません。
【重要】ベラジョンカジノは支払い調書を発行していない
支払調書とはお金を支払う事業者が税務署と支払った人に、その支払の内容をまとめて発行するものです。
たとえば国内FX業者には、所得税法により支払調書の作成と税務署・利用者への提出が義務付けられています。この支払調書を受け取ったら、その内容を記載した確定申告を提出することになります。
しかし海外事業者であるベラジョンカジノには支払調書の作成義務がないため、作成も発行もしていません。
もちろん支払調書がなければ確定申告をしなくてよいというわけではありません。年間の収入金額によっては誰でも、確定申告をする必要があるからです。
しかしベラジョンカジノからの支払調書がなければその金額がわからないというのでは困ります。そこでオンラインカジノを利用する人は、自分でその収支を記録しておくことが必要です。
毎年1月1日~12月31日までの期間の収支表を作成しよう
ベラジョンカジノで利益を得たならば、その金額を確定申告で申告して税金を支払う必要があります。その確定申告に記載する利益は、1月1日から12月31日までの1年間に得た金額です。
ベラジョンカジノからは支払調書が発行されないので、自分で収支表を作成しておきましょう。収支は1ゲームごとに作成する必要があります。毎ゲームいくら賭けていくらの配当金を得たのかを記録します。
収支表を作る時の注意点ですが、損失は利益から差し引くことはできません。あくまでもベラジョンカジノから得た「利益のみ」を収支表に記録することがポイントです。
つまり、1ゲームごとに得た配当金と賭けた金額との差額をまとめるということです。また賭け続けてアカウントの残高がゼロになっても、それまでに得た利益に対する税金を支払う義務があるので注意しましょう。
ベラジョンカジノでは6カ月単位で取引明細を残しているので、自分で定期的に残しておくことをおすすめします。
ベラジョンカジノで確定申告が必要なパターンとは?
ベラジョンカジノでは支払調書が発行されないので自分の利益は自分で記録しておきます。その利益がいくらになると確定申告が必要になるのかを説明します。
必要な場合:ベラジョンカジノでの利益が50万円を超えた時
確定申告が必要になるのは、ベラジョンカジノでの利益が50万円を超えた場合です。これは、課税所得(税金が発生する所得)が利益から50万円を控除した金額になるからです。
ただし正確にいえば、会社員であるのか自営業であるのかによって目安となる利益の金額は変わります。
自営業者の場合は、ほかの利益とベラジョンカジノの利益を合算するからです。会社員であっても副収入があれば、そこにベラジョンカジノの利益を加算して50万円を超えれば確定申告の必要が生じます。
詳しくはこちらの記事を参考にしてください。
ベラジョンカジノから資金を引き出していない時
ここでひとつ疑問が生じます。ベラジョンカジノのアカウント口座から利益を引き出していなければ、確定申告は不要なのかということです。
国税庁の定めによれば、収入と認められるのは「支払いを受けた日」となっています。つまり賭けをして当たりとなり、「配当金を得たその日」をもって課税の対象になるということです。
そのため、たとえベラジョンカジノのアカウント口座から出金をしていないとしても、所得があると判断されることになります。
その収入が定められた金額を超える場合には、必ず翌年に確定申告をしなければなりません。
実際のところ…他のプレイヤーはどうしてる?
ここまでは正式な税金の納め方を説明しました。
しかし、実際のところは1ゲームごとに記録を行い勝敗をはっきりと分けて納税をしているプレイヤーはごく少数派ではないかと思われます。
海外サイトであるベラジョンの1ゲームごとの収支記録を税務署が確認することも難しく、引き出した分のみを申告している方は多くいるでしょう。
しかし、それが間違った方法であることは確かです。税務調査などで指摘が入れば、脱税としてペナルティを課される可能性は否めません。
ベラジョンカジノカジノの確定申告の流れを徹底解説
それでは、ベラジョンカジノで利益を得た際の確定申告の流れを詳しく解説します。
STEP1:まずは必要書類を揃える
確定申告書を作成する前に、まずは必要な書類を集めます。ベラジョンカジノから支払調書をもらうことはできないので、自身で作成した収支表を用意しましょう。
一応、ベラジョンカジノの6カ月ごとの取引履歴もスクショなどで残すことをおすすめします。
ほかに会社員であれば、会社からもらう『源泉徴収票』も必要です。もし手元になければ、会社に伝えると再発行してもらえます。
さらに前年の医療費が10万円を超える場合には、医療費控除が受けられるので領収書を集めておきましょう。
あとは管轄の税務署で『確定申告書』と『作成の手引き』、医療費控除を受ける場合にはその『明細書』ももらっておきます。これまで確定申告をしたことがない会社員の方でほかに事業をしていない人は、『白色申告書』をもらっておきましょう。
さらに白色申告書には『確定申告書A』と『確定申告書B』がありますが、ベラジョンカジノの利益のみを申告するのであれば簡易版の『確定申告書A』で大丈夫です。
ほかに副業をしていたり事業をしていたりする人であれば、『確定申告書B』のほうを使います。
STEP2:課税対象となる収入を計算する
次に確定申告書に記入するベラジョンカジノの収入を計算します。支払調書がないので、自身での集計が必要です。
計算の方法は先に少し説明しましたが、大事なことは「1ゲームごとの利益」を合計するということです。しかしスロットなどは相当な回数を賭けるので、1つひとつ記録しておくのは大変です。
ベラジョンカジノもそうですが、たいていのオンラインカジノは過去数カ月間の取引履歴を残してくれています。それをエクセルなどにコピペして集計しておきましょう。
この時、外れの損金は含まないよう注意が必要です。あくまでも、「勝った時の利益のみを加算する」形で収入を計算します。
ベラジョンカジノの利益を集計したら、所得金額を計算しましょう。計算式は以下のとおりです。
総収入額(配当金の合計)−収入を得るために支出した金額(配当金を得た際の賭け金の合計)−50(万円)
STEP3:確定申告書を作成する
ベラジョンカジノの利益を集計したら、確定申告書を作成します。作成方法は手引書に詳しく書いてありますが、基本的にやることは次のとおりです。
- 源泉徴収票から必要な数字を確定申告書に書き写す
- 必要があれば医療費控除の計算をして書き込む
- ベラジョンカジノの利益を記入する
- 最終的な課税所得金額を計算する
- 課税所得金額に応じた税率を掛けて所得税(と復興特別所得税)を算出する
- 会社から天引きされた税金を引いて、あらためて納付する税額を計算する
ベラジョンカジノの利益は『一時所得』の欄に記入します。注意が必要なのは、上記で計算した所得金額をそのまま記載しないということです。
一時所得の欄に記入するのは、「ベラジョンカジノの所得金額の2分の1」です。
STEP4:住民税の納付方法を決める
ベラジョンカジノで利益を得たら所得金額が増えます。その増えた分をあらためて自分で納付することになりますが、もうひとつ注意すべきことがあります。『住民税』をどのように支払うのかということです。
というのも、ベラジョンカジノで得た利益の分だけ住民税も増えることになりますが、それを会社から天引きしてもらうのか、それとも増額分だけを自分で支払うのか選択することになるからです。
会社から天引きしてもらうとなれば、オンラインカジノで利益を得たことが会社に伝わることになります。それは避けたいという場合には、ベラジョンカジノでの利益分だけは自分で住民税を支払う必要があります。
この場合には、確定申告書の『第二表』に住民税の納付方法を選択するところがあるので、「自分で納付」のほうに忘れずに丸(◯)をつけておきましょう。
STEP5:確定申告書を税務署に提出する
確定申告書を作成したら居住地を管轄する税務署へ送付します。もちろん、直接出向いて提出しても構いません。
その前に、控えを送ってもらう必要があるので、自分の住所宛の返信封筒を切手を貼って同封しておきましょう。これを忘れると、控えを送ってもらえないので注意が必要です。
作成した確定申告書の控えの部分を切り取って提出の前に自分で保管しても、税務署の印が押してなければ何かあった時には効力がありません。
STEP6:納付書を作成して税金を支払う
確定申告書を提出したら、申告書で算出した納付すべき税金を支払います。税務署に確定申告書を提出した時に、そのまま窓口で納付することもできます。
提出したあとで納付する場合は、次のいずれかの方法で行います。
- 銀行などの金融機関
- インターネット
- コンビニ(納付書を作成すること)
納付期限は確定申告の期限と同じです。通常は3月15日ですが、2020年と2021年はコロナ禍であることを考慮し、4月15日までとなっていました。
納付期限を過ぎると延滞税が発生するので注意しましょう。もし確定申告そのものを行わないと、相当のペナルティが課せられます。
税務署は個人の銀行口座におけるお金の出入りをチェックできます。確定申告せずに数年が経過しても、忘れた頃にお尋ねの通知が届くので注意しましょう。
困った時には…お近くの税務署へご相談を!
ベラジョンカジノの利益に伴う確定申告書の書き方がわからない場合には、近くの税務署に相談しましょう。
確定申告の時期になると混み合うので、早めに相談することをおすすめします。
まとめ
ベラジョンカジノで利益を得たら、税金を支払う分だけは確保しておくことをおすすめします。そのままゲームを続けてアカウント口座のお金がなくなっても、税金を支払う義務があるからです。
また支払調書が届かないからと確定申告をしないでいると、あとでお尋ねの通知が届きます。ベラジョンカジノの利益が50万円を超えた場合には、早めに確定申告の準備をしておくとよいでしょう。