カジノといえば人気が高いのがスロットです。時に高額賞金が出るので、多くの人がスロットマシンを回しています。
しかし、気になるのがスロットのジャックポット(大当たり)の世界最高額はどのくらいなのかということです。
そこで今回はカジノで実際に出た世界最高額をはじめ、高額賞金をランキング形式でご紹介します。さらにスロットで高額賞金となるジャックポットが出た場合、どのようにして賞金を受け取るのかも詳しく説明します。
カジノの最高額は?史上最大勝者ランキングTOP11
カジノでは時に想像を超えるような大金を手に入れる人たちがいます。そこでこれまでカジノで大勝ちした人とその賞金をランキング形式でご紹介します。
カジノのジャックポット最高額とはいったいどのくらいなのか、気になる人はぜひご覧ください。
年齢は当時のものを、賞金の日本円は1ドル=108円、1ユーロ=133円(2021年5月のレート)で計算しています。
11位:ランパート・ラッキー・ローカル|約15億4,000万円
まずはカジノで獲得した賞金の歴代第11位です。その経緯をみるとまさに、幸運の女神が舞い降りたと言えるのではないでしょうか。
場所 | ランパートカジノ(ラスベガス) |
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ゲーム | メガバックス(スロット) |
勝ち額 | $14,282,544(約15億4,000万円) |
約15億円もの高額賞金を獲得したのは中年の男性です。この名前は本名ではなく、取材したメディアがつけた俗称です。ランバートカジノは地元の人が多く足を運び親しんでいるカジノなので、その名前を使ったのでしょう。
驚愕すべきはこの高額賞金を得るために投じた金額が、わずか20ドルだったことです。5分ほどスロットを回したところ、これだけの賞金を獲得したのですから相当の幸運と言ってよいでしょう。
10位:匿名女性|約18億7,000万円
カジノの高額賞金の歴代第10位にも驚かされます。まずはその概要をご紹介します。
場所 | Mリゾート スパ カジノ(ネバダ州) |
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ゲーム | メガバックス(スロット) |
勝ち額 | $17,329,817(約18億7,000万円) |
この賞金を獲得したのは女性ですが、名前は公表されていません。そして驚くのは元手をかけていないということです。
実はこの女性、スロットの無料プレイチケットと無料の食事券を持ってホテルに訪れていたのです。そのチケットを使ってスロットを回したところ、ジャックポットを当てたという形になります。
9位:ケリー・パッカー|約21億6,000万円
第9位の賞金額を獲得したのは少し毛色の違う、いわゆるギャンブルのプロです。
場所 | MGMグランド(ラスベガス) |
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ゲーム | ブラックジャックとバカラ |
勝ち額 | $20,000,000(約21億6,000万円) |
歴代9位の賞金額はスロットのジャックポットではなく、テーブルゲームのブラックジャックとバカラで獲得しています。パッカー氏はオーストラリア出身のメディア界の大物です。もともと大富豪ですが、ギャンブルのプロとしても名を知れた人物です。
MGMグランドのオールナイトセッションでブラックジャックとバカラをプレイし、獲得金額は推定で2,000~4,000万ドルと言われます。
8位:エルマー・シャーウィン|約22億8,400万円
この方もある意味かなり幸運に恵まれています。なんと2回もジャックポットを当てているのです。
場所 | カナリー カジノ&ホテル(ラスベガス) |
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ゲーム | メガバックス(スロット) |
勝ち額 | $21,147,947(約22億8,400万円) |
この高額当選金を獲得したエルマー・シャーウィン氏は当時の年齢が92歳。しかしその16年前にも、約5億円相当のジャックポットを当てているのです。
一生に一度当たるかどうかのジャックポットに2度当たるというのも、かなりの強運の持ち主と言えるでしょう。
そしてエルマー氏は獲得した賞金を、ハリケーンの被害を受けた町の復興に投じて役立てたそうです。
7位:米国イリノイ州の男性|約23億500万円
投じたお金はわずか10ドル。幸運は思わぬところに訪れるようです。
場所 | シーザーズ パレス(ラスベガス) |
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ゲーム | メガバックス(スロット) |
勝ち額 | $21,346,952.22(約23億500万円) |
49歳の匿名男性はイリノイ州出身の「自称ビジネスコンサルタント」と名乗っていたそうですが、わずか10ドルだけをスロットに投入して高額賞金を手にしています。
しかも最初のスピンでいきなり大当たりを出したようです。実名公開を拒否しているのは珍しくはありませんが、謎の人物といった感じです。
6位:ジョナサン・ヘイウッド|23億7,600万円
次のプレイヤーもこれまでと違う特徴を持っています。カジノ店ではなく、オンラインカジノでジャックポットを出したのです。
場所 | オンラインカジノ |
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ゲーム | メガムーラ(スロット) |
勝ち額 | €17,861,813.00(23億7,600万円) |
イギリス在住のジョナサン・ヘイウッド氏は当時26歳。オンラインカジノでスロットを1スピン0.25ユーロでプレイしてました。大当たりを出したあと、その賞金を父親の病気の治療に使うと語ったそうです。
5位:ジョアンナ・ハインドル|約24億4,300万円
朝食をとるためにカジノに足を運び、その前にちょっとスロットを、そんなノリで高額賞金を当てたのがジョアンナ・ハインドルさんです。
場所 | バリーズ ラスベガス(ラスベガス) |
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ゲーム | メガバックス(スロット) |
勝ち額 | $22,621,229.74(約24億4,300万円) |
当時74歳のジョアンナさんはバリーズ ラスベガスに宿泊していました。
そして朝食を食べるためにカジノに立ち寄り、スロットを回してみたところ、みごとジャックポットを引き当てました。
4位:匿名|約25億1,600万円
こちらもオンラインカジノで高額賞金を獲得したケースです。
場所 | オンラインカジノ |
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ゲーム | メガムーラ(スロット) |
勝ち額 | €18,915,872.81 (約25億1,600万円) |
2018年当時、オンラインカジノで最高額となるジャックポットが出ました。
この匿名のプレイヤーは携帯端末を使って、1回75セントのスピンを50回弱プレイしたところでジャックポットを引き当てたとのことです。
3位:匿名女性|約29億7,900万円
匿名女性は100ドルを元手にスロットを回して、みごと高額賞金を獲得しました。
場所 | パレス ステーション(ラスベガス) |
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ゲーム | メガバックス(スロット) |
勝ち額 | $27,580,879.60(約29億7,900万円) |
この女性はアメリカの元フライトアテンダントで、当時は67歳でした。
100ドルだけ使ってみようとスロットを回したそうですが、結局は300ドルを投じたようです。実はその数カ月前にも、別のスロットで680ドルを獲得していたそうです。もしかすると、かなりの熟練者かもしれません。
2位:シンシア・ジェイ・ブレナン|約37億7,600万円
大きな幸運は時に大きな不幸も呼び込むのでしょうか。その結末は悲しいものでした。
場所 | デザート イン(ラスベガス) |
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ゲーム | メガバックス(スロット) |
勝ち額 | $34,959,458(約37億7,600万円) |
当時37歳のシンシア・ジェイ・ブレナンさんは婚約者の母の誕生日のお祝いをしている最中に、スロットマシンを回していました。そしてわずか9スピンを回したところで、ジャックポットを獲得したのです。
その2週間後に婚約者と結婚式を挙げて、さらに4週間後のことです。彼女が運転していた車に酔っ払い運転をしていた車が激突、同乗していた姉は死亡し彼女も両手両足に麻痺が残る身体になってしまいました。
1位:匿名のアメリカ人|約42億8,900万円
歴代第1位、最高額のジャックポットを出したのはロサンゼルスに住む25歳のソフトウェアエンジニアでした。
場所 | エクスカリバー ホテル&カジノ(ラスベガス) |
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ゲーム | メガバックス(スロット) |
勝ち額 | $39,713,982.25(約42億8,900万円) |
この男性はバスケットボールの試合を待っていました。そして試合が始まるまでの時間つぶしにと、100ドルを投じてスロットを回したのです。するといとも簡単に、世界最高額となるジャックポットを引き当てました。
その後、彼は25年間に分割して賞金を受け取ることを選択し、毎年150万ドルを受け取っているとのことです。
みんなの当てたラスベガスのスロット「メガバックス(MEGA BUCKS)」とは
カジノの最高額からランキング形式で歴代の賞金をご紹介しましたが、共通する点が多いのにお気づきでしょうか。
それはスロットの『メガバックス』で高額賞金を出した人が多いということです。いったいこれほどの高額賞金が出るスロットとは、どのようなものなのでしょうか。
メガバックス(MEGABUCKS)とはどんなスロット?
メガバックスはラスベガスなどの本場カジノに置いてあるIGT社製スロットです。同じスロットマシンがあらゆるカジノ店に置いてあるので、誰でも同時にプレイできます。
ではなぜメガバックスは数十億円という途方もない高額賞金を生み出すのでしょうか。その理由は、色んなカジノに置いてある全てのメガバックスがネットワークでつながっているからです。
それぞれのメガバックスでプレイしている利用者がつぎ込んでいるお金がジャックポット用の賞金として積み上がり、大当たり(ジャックポット)を出した人がそれを獲得できるという仕組みになっています。
これを「プログレッシブ式」と呼びます。プレイ金額の一部を積立金として支払うのが特徴です。つまり長い間ジャックポットが出なければ、賞金は積み上がり続けるので相当額の賞金になります。
ジャックポットが出れば、積立金は1,000万ドルにリセットされます。
現在のメガバックスのジャックポット積立金はこちらで確認できます。
メガバックスでこのジャックポットが出る確率は、5千万分の1と言われています。
メガバックスのジャックポット記録
実際にメガバックスのジャックポットがどのくらいの頻度で出て、賞金額はどの程度なのか気になると思います。
そこで、これまでのメガバックスのジャックポット記録をご紹介します。
日付 | 賞金額(米ドル) | カジノ名 |
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2020年12月24日 | 15,491,103.27 | Suncoast Casino |
2019年4月19日 | 13,154,723.42 | Sunset Station Casino |
2018年5月5日 | 11,183,715.84 | Paris Hotel & Casino |
2017年9月16日 | 10,192,522.80 | Fiesta Henderson Hotel and Casino |
2017年8月8日 | 11,856,654.67 | Fremont Hotel & Casino |
以上、だいたい1年に1回か2回程度の割合でジャックポットが出ています。
続いて歴代の高額賞金記録です。
日付 | 賞金額 |
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2003年3月21日 | 39,713,982.25 |
2000年1月26日 | 34,959,458.56 |
2009年4月12日 | 33,000,563.00 |
1998年11月15日 | 27,580,879.60 |
2002年5月27日 | 22,621,229.74 |
1999年6月1日 | 21,346,952.22 |
2005年9月15日 | 21,147,947.00 |
2008年5月7日 | 21,030,657.77 |
ジャックポットが当選したカジノはバラバラ?
ジャックポットが当選したカジノを見ると、その場所はバラバラであることがわかります。これは世界中のカジノに多くのプログレッシブ式スロットマシンが置いてあるからです。これらがネットワークでつながり、賞金を積み上げています。
このうちのどれかにジャックポットが出れば、プールされた賞金を獲得できます。そのため、ジャックポットが出るカジノはバラバラですし、どのカジノから当選者が出るのかはわからないというわけです。
ただしどのスロットも世界中どこでもプレイできるというわけではありません。たとえばメガバックスはアメリカやマカオのカジノに設置されています。
もしジャックポットが当たったら…当選からの流れ
もしカジノのスロットでジャックポットが当たったら、どのようにしてその賞金を受け取るのでしょうか。
ここではスロットマシンでジャックポットが当たってから賞金を受け取るまでの流れを一例で説明します。
①当たるとスロットがフリーズ!店員を呼ぶ
スロットでジャックポットが出ると、ものによっては意外なほど静かに機械が止まります。ただ、「Call Atendant」とだけ表示されて、スピンボタンを押しても反応しません。
そこでスロット台の横にあるコールボタンを押しましょう。スタッフ数人が寄ってきて、「おめでとう」と祝福の言葉をかけてくれます。
あとはスタッフの指示どおりに手続きを済ませるだけなので、淡々と作業が進んでいきます。
②不正や異常がないことを確認する
コールボタンを押してスタッフを呼んだら、まずスロット台のそばにいるように指示されて周囲をテープで囲います。これはスロットマシンに不正や異常がないかを確認するためです。
続いて、身分証明書を提出するように言われます。ここではパスポートを渡しましょう。しばらく奥に引っ込んでしまうので心配かもしれませんが、確認作業をしているので大丈夫です。
代わりにスロットマシンを管理するメーカーの担当者が来てスロットマシンをチェックし、不正や故障でジャックポットが出たわけではないかを確認します。
③巨大な小切手に名前を書いて別室へ移動!
スロットマシンのチェックをしている間に、大きな看板のような板が運ばれてきます。これは大きな小切手で、ジャックポットの金額と日付が書かれています。そこに自分のサインを書き込んだら、スタッフと一緒に記念撮影をします。
何枚か撮影をしたら別室に移動し、その後の手続きを行います。税金をその場で支払うのか、受け取りはどのような形にするのかを決めることになります。先に渡したパスポートは、ここで返却してもらいます。
スロットマシンを離れる前に、ジャックポットのマークが揃ったスロットを当選者が1回回してマークを崩すという儀式があります。
海外のカジノでジャックポットが当たった場合の当選金はどうなる?
続いてジャックポットで獲得した当選金を具体的にどのようにして受け取るのかを説明します。
海外のカジノで受け取った高額賞金を日本に持ち帰るまでの手順は、ぜひ頭に入れておきたいものです。
当選金は分割or一括での受け取りを選べる
億単位の当選金はそのままキャッシュで全額受け取れるわけではありません。まずは分割して受け取るか、それとも一括で受け取るかを選択します。
一括でまとめて受け取ればよいのでは、と思いたいところですが注意点があります。一括での受け取りは手数料が引かれるのです。しかもその割合は目安ですが、当選金の半分くらいにもなります。
分割払いの場合は1年に1回、20年ほどに分割して支払われます。
税金は現地or日本で支払う必要がある
1,200ドル以上の当たりが出たら、税金を払う必要が生じます。アメリカでは『ITINナンバー』というものを保有していれば、日本で申告できます。保有していなければその場で30%の税金が引かれ、残りを受け取ることになります。
アメリカでは当選金額にかかわらず30%の税金となりますが、日本では所得税は累進課税となっています。
賞金が900万円以上であれば33%課税されますし地方税も10%かかるので、現地で税金を納めておいたほうがよいでしょう。
出入国カードにて大金を得たことの申告も必要
現地から日本に帰る際にも大事な手続きがあります。『出入国カード』に受け取った賞金の金額を記入して入国時に提出しなければなりません。
これは100万円相当額を超える現金や有価証券などを持ち込む際に提出する申告書です。ちなみにこれは、国内から100万円以上の現金を持ち出す時にも提出するので留意しておきましょう。
まとめ
カジノの当たりの最高額は日本の宝くじよりも相当に大きな金額であることがわかります。特に高額賞金が出ることで有名なメガバックスは、最低でも10億円を獲得できます。
大当たりが出るスロットはオンラインカジノでもプレイできます。当たる確率も相当に低いものですが、試しにプレイしてみてはいかがでしょうか。