カジノのカードゲームでは不可欠であるトランプは、傷がつきやすいため使い捨てにされています。その交換頻度はゲームによって違いますが、たとえばバカラはゲームごとに使い捨てにされます。
なぜこのようにトランプは破棄されるのか、そしてゲームごとにどのような頻度で破棄されるのかを説明します。
またカジノで使用されるトランプにはどのような種類があるのかもご紹介します。
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カジノのトランプを使い捨てる理由
カジノでトランプカードを使い捨てにする理由は「不正やイカサマを防止するため」です。
カジノではカードゲームにトランプを使いますが、その使い方によっては傷がついたり折り目がついたりすることがあります。傷や折り目がついてしまうと、そのカードが何かを特定することが可能となります。
プレイヤーが故意に傷を付けることもあれば、使用しているうちに自然と傷がつくこともあります。そのため、カジノでは定期的にトランプを使い捨てにして、新しいトランプと交換します。
【ゲーム別】トランプを使い捨てるタイミング
カジノのゲームによってトランプの消耗の頻度は異なります。そこで、カジノのゲームごとにどのようなタイミングでトランプを使い捨てるのかを説明します。
バカラの場合:絞りをするため1回で破棄
バカラはプレイヤーが「絞り(スクイーズ)」と呼ばれる行為をするため、特にトランプカードが傷みやすくなります。そのため、バカラではゲームが終わるとすぐに破棄して新しいトランプに交換します。
絞りとは、「プレイヤー」と「バンカー」に配られたトランプカードのどちらの合計数1桁目が大きいのかを確認する行為です。
絞りを行う権利を得たプレイヤーは、ゆっくりとカードをめくってその数字を確認します。その時に折り曲げることもあるので、バカラでは特にトランプが傷みやすいです。
また絞りはゲームに参加しているほかのプレイヤーも楽しむため、そのジェスチャーは大袈裟になりがちです。かなり曲げてギリギリまで数字が確認できないようにめくることもあるため、トランプカードの負担は増します。
絞りによってカードが傷むことはわかっているため、高価なトランプは使用されません。
そのような理由で、バカラでは必ずゲームが終わったトランプカードは使い捨てにされて使い回しをしないようにします。
ブラックジャックの場合:数回使用して破棄
ブラックジャックの場合はバカラのように折り曲げるような行為はないため、そう簡単には傷むことがありません。そのため、数回ゲームで使用してから破棄されます。
ブラックジャックはディーラーからプレイヤーにトランプカードを表向きに配られます。さらにカードを追加する際にも表向きになるため、基本的にプレイヤーがカードを触ることはありません。
ブラックジャックでトランプカードを扱うのはディーラーであり、さらに裏向きのカードをめくってオープンにするのはディーラー自身に配るカードのうちの1枚です。
めくる行為があまりなければ折り目がついたり傷がついたりすることはあまりないので、ブラックジャックではトランプを数回使用してから破棄することになります。
テキサスホールデムの場合:プラスチック製だから長く使用する
ポーカーのひとつであるテキサスホールデムでは、丈夫なプラスチック製のトランプカードを使います。そのためすぐに破棄することなく長く使用します。
テキサスホールデムは1組のトランプカードを使ってゲームを行い、1つのゲームが終わればカードをシャッフルして使います。
さらにプレイヤーは配られた2枚のカードをほかのプレイヤーに見られないようにして見るなど、ほかのカジノゲームよりも触れる頻度が高いのも特徴。
そのために簡単には傷がつかずに折り目もつきにくい丈夫なトランプを採用しているのです。
トランプを使い捨てせずシャッフルマシンを使用することも
カジノではトランプカードを使う前によくシャッフルしますが、自動で行うシャッフルマシンを使うことがあります。
オンラインカジノのライブカジノを見ているとわかりますが、バカラでは新品のカードをスタッフがよくシャッフルしています。
バカラでは1度使用すれば破棄しますが、ブラックジャックのように何度か使用する場合には、シャッフルする際に擦れ傷がつく可能性があります。
その点、シャッフルマシンを使えば擦れ傷もつきにくくトランプを傷める心配がありません。シャッフルマシンはブラックジャックで必要とされる6~8デッキのトランプを一度にシャッフルできます。
シャッフルマシンは常に中でトランプカードをシャッフルしているので、ブラックジャックでは1ゲームが終了するとすぐにシャッフルマシンに使用したカードを投入し、カウンティング対策にも使用しています。
カジノで使われるトランプの種類
カジノではどのようなトランプが使われているのかを説明します。
トランプのサイズ
カジノではトランプは「プレイングカード」と呼ばれますが、サイズは2次のが種類あります。
- ブリッジサイズ:2.25インチ×3.5インチ(約57ミリメートル×約89ミリメートル)
- ポーカーサイズ:2.5インチ×3.5インチ(約63ミリメートル×約89ミリメートル)
カジノのゲームによって使用するサイズが異なります。
バカラやブラックジャックなどは視認性の面からポーカーサイズが使用され、テキサスホールデムはプレイヤーが持ちやすいように小さめなブリッジサイズが使用されます。
トランプの素材
トランプの素材は紙とプラスチックの2種類です。ポーカーではプラスチックのトランプが使われますが、ブラックジャックやバカラでは紙のトランプが使用されます。
紙のトランプは安価なので頻繁に交換でき、静電気が起きずに滑りやすい特徴があります。一方でプラスチックのトランプは傷がつきにくい反面、価格が高く静電気でカード同士がつきやすいのが特徴です。
トランプのブランド
カジノのトランプでよく使用されるメーカーがアメリカのU・Sプレイングカード社で「Bee(ビー)」というブランドが有名です。
紙製ですが高品質であり、シンプルなデザインなのでマーキングしにくいという特徴があります。同じ会社の「Bicycle(バイシクル)」も同じ紙製トランプとして世界シェアNo1となっています。
ほかにブラジルのCOPAG社プラスチック製のトランプは紙のようなしなやかさが特徴で、テキサスホールデムで使用されています。
まとめ
カジノで使われるトランプは傷がつけばマーキングなどに利用されるため、使い捨てにされています。
その頻度はゲームの種類によっても異なりますが、バカラの場合にはゲーム毎にカードが使い捨てにされて新品に交換しています。
またプレイヤーが持ちやすいようにと、ポーカーのテキサスホールデムでは小さめなサイズが使われるなど大きさにも違いがあります。
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